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【海外旅行が投資】日本との違いを肌で感じ、やりたいことを見つける時間の大切さ

コト 2020.03.09 by G-lip E 編集部

リーマントラベラーとして活動する東松さんは、平日は都内の広告代理店で働き、金曜日の夜には海外へ旅を始める、少し変わった生活を送っています。
そもそも、なぜ海外旅行へこだわり、行き続けているのでしょうか。

自己投資は海外旅行だと語ってくれた訳に、現代人が抱える大きな課題「やりたいことが見つからない」のは、自分と向き合う自己分析の時間が少なすぎるからということです。
そんな自分の感性が浮き彫りになる海外旅行は、非日常の少ないビジネスマンにとって良い投資だと教えてくれました。

<インタビュアー/イノウエ>

日本と海外を比較することは、海外で暮らす人の生き方に考えさせられる

イノウエ

東松さんが活動として行っている、海外への旅はなぜ続けているんですか?

東松さん

僕は、もともと旅行が好きで趣味で行っていたんですけど。今は新しい自分の感情に気付くことができるからですね。

イノウエ

どういうことですか?

東松さん

日本で暮らす生活が普通だとした時、海外って基本的に全てが非日常なので、自分の生活と現地の生活を比べられて、街を歩くだけで気になる場所が見つかったり。良いも悪いも見つけやすくて、日本では気付けない自分の感情に気付けるのが海外なんですよ。

イノウエ

確かに、海外って全てが非日常で、見たことの無い知らない世界ばかりですね。

東松さん

で、僕も初めは海外旅行が純粋に楽しいだけで行ってたんですけど。 なんで、わざわざ時間もお金も体力も削って旅行に行ってるんだろって、「おかしいな」って、「なんでなんだろう」って考えた時があって。

イノウエ

楽しいだけではダメだったんですか?

東松さん

その頃、会社の中で、やりたい事がなかなか見つからなかったんですよ。でも、やりたいことを見つけなきゃいけないっていう。固定観念があるじゃないですか。

イノウエ

たしかに、「やりたいことが見つからない」と悩む人は多いですね。

東松さん

それなのにこんなにも旅には行っている。それまでは、めちゃくちゃ楽しい旅に行く理由なんてこれまで考えたことが無かったので、一度立ち止まって、その理由を考えみました。

東松さん

僕が旅に行っている理由を考えたら、日本で見ることができない、いろんな生き方の人に出会う旅が自分の中で凄い印象に残ってて。「なぜか?」と考えた結果、「日本で知ることができないから」だと分かりました。

イノウエ

海外に行くからこそ得られることですね。

東松さん

やっぱり海外だと、みんな自分らしく生きてるなって凄い感じて。自分の意思で生きているというか。そういう人達とコミュニケーションを重ねるうちに、そういえば日本にいる時は「自分のこと」ってあまり考えてなかったなと思ったんですよ。

イノウエ

日本と海外の人の生き方の違いですか⁈

東松さん

そう、やりたいことが無かったのは自分のことを考えてなかったからで。誰かの価値観の軸で生ていたのが、海外へ旅を初めてから、自分の価値観の中に軸ができ、選択できるようになったんです。自分はこうなりたいし、これをやりたいから、自分の為に会社の仕事もやる。それまでは自分の意志があるかっていわれれば、僕は無かったわけですね。

自分のやりたいことが分からない、人生のヒントを見つけることができる海外旅行という投資

イノウエ

海外へ旅をしたことで、自分の意思、やりたいことの基準が明確に、自分の価値観を持つことができるようになったんですね。

東松さん

自分の中心にあった会社や社会が、自分の中へ変わり。自分の軸がこういう人間で、こうありたいし、こうなりたいから、その為にどう生きていくか、その1つに仕事が入ってくる。気持ちの問題なんですけど、会社の中に居た僕が、僕の中に会社が入ってくるように変わったんです(笑)。

イノウエ

それは旅を初めて、何年目くらいで気付けたことなんですか?

東松さん

僕は、旅に出て4年目くらいですね。

イノウエ

4年ですか?

東松さん

僕は社会人3年目から旅を始めて4年かかりましたけど、もしかすると社会人30年目の人でも、自分のやりたいことに気付くことができない人もいるかもしれない。そう考えると、海外へ4年ほど旅をして、自分のやりたいことを見つけることができたので、良い自己投資だと思うんですよね。

イノウエ

できるだけ早く『やりたいこと』を見つけることができれば、新しいことへチャレンジする時間も増えますもんね。

東松さん

でも、それが見つかるまでは僕もいくつもの国を旅しました。だからこそ日本に居ても気付くのは難しいとわかったんです。それであれば「まだ知らない人に伝えたい」と思って、この活動を始めたんです。

イノウエ

なるほど…。でも、いわゆる自分探しの為に海外へ行くのとは違うんでしょうか?

東松さん

いや、僕はそれができないと思っていて。旅行中は自分探している時間なんて無いんですよ。楽しいんで(笑)。

イノウエ

たしかに、楽しいですもんね…。

東松さん

楽しむことが大前提なんですけど、旅の中で自分と向き合うための材料をたくさんみつけて、自分探しは帰りの飛行機でするんですよ。

イノウエ

帰りの飛行機が自分探しの時間ですか?

東松さん

あの時、何でそう思ったのかな?みたいなことを思い出して考えてみたり。そうすると自分の強みだったり好きなこと、嫌いなことや得意なこと。不得意が分かってくる。 これが仕事にも活きたり、その次の人生に繋がったりするので僕は意識的にやってることです。

東松さん

それこそ日本だと同調文化もあり、周りと一緒の方が良いし、変に尖らない方が良かったり、はみ出さない方が良い部分はあると思うんですけど。やっぱり海外に行くと、誰かの好きとか嫌いじゃなくて、自分は何が好きで何が嫌いとか、ちょっとは本当の自分らしさがわかる

イノウエ

東松さんは、趣味だった旅でそれを見つけることができた?

東松さん

そうですね。もちろん旅だけでなく、趣味などから自分の強みなどに気付くこともできると思いますが、海外旅行は考える材料がたくさん得られるので、特にお得だと思っています。

自分らしい生き方とは?旅で見つけた自分らしい生き方

イノウエ

海外を旅してきた中で東松さんが見つけた生き方が、サラリーマンとして働きながら、リーマントラベラーをするというものだったんですか?

東松さん

そう、僕は色んな生き方を見てきた結果いまの生き方をしてます。 サラリーマンという生き方が日本だと良しとされているし、敷かれたレールに僕も綺麗に乗っかってきたから、会社を辞めないことが大事だとずっと思っていました。でもそうじゃない生き方もたくさんあることに気付いたから、レールからちょっとはみ出しましたけど、自分らしい生き方で生きてこれた。だから伝えたいと思いますよね。勝手に使命感が湧いているので。

イノウエ

やっぱりサラリーマンであることは大前提やらないといけないこと。その上で「自分らしく生きること」を伝えなきゃいけないということですね。

東松さん

そう思ったのは、自分がサラリーマンになるって決めたのに、やらされている感が多かったからなんですよ。だから僕も新卒で社会人になる中で、何か決断したかといわれれば、なんとも言えない。でも旅を初めてリーマントラベラーをやるって自分で決めたことによって、サラリーマンにもっと本気で向き合えるようになったんです。

イノウエ

それはやっぱり、日本での生き方と、自分らしく生きることを両立させることで、人生にポジティブに向き合えるようになるということですか?

東松さん

そうですね、常にポジティブに向き合えるようになって、それから毎日が楽しいですね。

イノウエ

そうなると、新しいことへの挑戦もポジティブに行えるようになったんでしょうか?

東松さん

同じこと続けるのが基本苦手なタイプなので。小学校野球、中高バスケ、大学アメフトですし。ピアノもやったり、ギターやドラムやって、ベースもだったり、基本的には続かないですけど(笑)。ポイントなのは、辞めることなんですよね。

めちゃめちゃいろいろやってました…

東松さん

ちょっと良いかもなと思ったら考えている時間がもったいな いので、まずはやってみる。とにかく迷ったら攻める。でも違ったらすぐ辞める。そう決めておくんです。

イノウエ

辞めることを考えてチャレンジしてみる?

なぜそこまで辞めることを意識してるんでしょうか?

東松さん

人生の時間って有限じゃないですか?死ぬ時に自分の中にいくら可能性を持っていても意味 無いと思ったんです。それより1つの可能性を見出して伸ばしまくった方が、幸せになれると僕は思うんですよね。今ある可能性はトライしてつぶして、これはいけそうだから引き伸ばしみたいなチャレンジをやり続けることで、無駄な時間を無くし、有意義な時間を過ごすことができますよね。

イノウエ

たしかに…

東松さん

リーマントラベラーはプライベートでやってるので、失敗しても責任負うのも自分だと思い込むようになったことで、チャレンジのスピードが上がりました。さらに仕事の中でもそれが活きるようになって、それまでは新しいチャレンジとかは、周りがどう思うとかやっぱり不安だったんですけど、仕事の中でもチャレンジするスピードがさらに上がっていったと思 います。

自己分析の時間が少ない人が多い、だからやりたいことも見つからない

東松さん

やっぱり自己分析してる時間が少なすぎると思うんですよね。すぐスマホ見ちゃうし、しょうがないですけど。

やっぱり自分と向き合わないから、自分が何をしたいのかわからない人が多いと思います。イノウエさんはどうですか?

イノウエ

やりたいことですか…?漠然としてますけど、こうなりたいってビジョンは持ってますね。

東松さん

最近はビジネスマンの中でも、会社の外で自己実現のためにチャレンジを続ける人や副業を始める人など、昔とは違った働き方も出てきていると思っています。数年前までは自分が何をしたいのか無くてもいい時代だったのが変わってきているように感じています。

イノウエ

終身雇用の終わりとか、AIのシンギュラリティが来るとかわれてますもんね。

東松さん

何がいいたいかって、終身雇用じゃなくなるかもしれないこれからの時代で、『自分が何をしたい』のか決めない限りは、もうAIに代られちゃうと思うんです。

だから自分は何がやりたくて、何がやりたくないのか。何に強くて弱いのか、自分をわかっていないといけないのに、わからないままの人はお金じゃなく自分の為に時間を使うべきって伝えたいんです。

イノウエ

今の日本の働き方では、気付くことが難しいということでしょうか?

東松さん

僕もサラリーマンやってるので、今のルーティンワークだったら気付ける方が難しいと思います。だからもし副業する時間があるのであれば、お金を稼ぐよりもまず、「自分のことに気付けるような時間にしたらいいよ」って伝えたいですね。

イノウエ

副業の話になるとお金の面が取り上げられやすいですよね。たくさん稼いでいる方がいいみたいな。

東松さん

それもいいかもしれないですけど、そこで得たお金って自分の中の軸ではなく、誰かが作ってる軸なので、自分の価値を簡単に測りやすいんですけど。

その価値がわかったところで、自分が本当になりたいものになってるかどうかわからないんですよね。

イノウエ

お金で買えないものですね。

東松さん

それに気付ける1つが海外へ旅に出ることであり、僕が行っている活動から伝えていることなんですね。

海外旅行で得たことは、絶対自分に帰ってくる、自分に返せるかどうかだけなんで、良い投資だと思って自分にいい聞かせてます(笑)。

イノウエ

自己投資は、自分次第ということですね!

東松さん

そうですね。使っちゃったお金は戻ってこないんで。それで自分に気づけたっていうのが1番で大きかったですね。

まとめ

社会の中で生きるということは日本だけでなく、俯瞰して世界に視野を広げてみることで、目の前の仕事や、好きなことを見つめ直すきっかけになると思います。

もしあなたに『自分のやりたいこと』がみつからないのだとすれば、日常的にやっている行動の1つを見つめ直し、視点を変え、考えてみることでいつもと違った景色となり、新たな考えを持つことができるかもしれません。

海外旅行は決して安い投資ではなく、ビジネスパーソンの限られた休日や時間を利用し行うものですので、『どんな目的を持つか』意識的に行うことが重要なのです。

<編集:ライティング/イノウエ>
<撮影/神谷渚>

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