ゴリラクリニックのビジネスセミナー企画スタッフに直撃、患者さま限定セミナーが目指すものとは
私たち 2019.07.10 by G-lip E 編集部
俗に言う一流のビジネスマンは、大量の仕事を抱えても焦らず、プレッシャーが大きい場面でも臆することなく、どんなに忙しい日々でも健康的で全てをコントロールしている。まさに見た目も中身もスマートだと言えるのではないだろうか。
一方で、多くのビジネスマンの悩みは、何をしたら「スマートなビジネスマンになれるのか」が分からないということ。
その中には、一歩を踏み出すきっかけや後押しがないだけの方も多いのではないかと思います。
多くのビジネスパーソンが通うゴリラクリニックでは、患者さま限定として提供している「ビジネスセミナー」を定期的に開催し、きっかけや後押しを必要としている男性をサポートしています。
そして、そのビジネスセミナーの企画・運営を担当するのが、工藤さんと押(おさえ)さん。まだ20代の女性スタッフというから驚いた。今回はセミナー企画の立上げから、今後の展望までを直撃インタビューさせていただきました。
〈インタビュアー:イノウエ〉
イノウエ
今日は、よろしくお願いします。
工藤さん
こちらこそ、よろしくお願いします。
押さん
緊張しますね、よろしくお願いします。
イノウエ
ビジネスマンの利用が多いようですけど、治療に通われている方は、みなさん会社員なんですか?
工藤さん
会社員と言いますか、社会人男性が大半ですね。ただ、学生さんも増えてきていますよ。
イノウエ
社会人の男性と言っても幅広いですよね。どういう方が多いんでしょうか?
言い方はアレですけど、平社員よりも管理職とか、ちょっとお金に余裕がある人じゃないですか?
押さん
今、美容クリニックを利用する男性って、本当に様々なんですよ。
自営業や企業勤めの方だったり、公務員や士業の方もいらっしゃいます。
工藤さん
社会人一年目の方もいれば、会社役員さんもいらっしゃっていますね。
共通点と言えば、自己投資の価値を大切にしていて、見た目の印象が仕事に影響してしまう方が多いという点だと思います。
イノウエ
そうなんですね。 僕の中だと、コンプレックスを解消したい人が多いのかな?というイメージがありました。
押さん
そうですね。感覚で言うと、スポーツジムやフィットネスに近いレイヤーに変わってきているんです。
イノウエ
え、どういうことですか?
工藤さん
近年の若年層の方を例に上げると、元々美意識が高い世代なので、美容クリニックに通うことがちょっとしたステータスの様に感じて頂けている印象があります。
押さん
そうなんです。
友達に話すと「え、いいなー。俺も行きたい。」の様に盛り上がることが当たり前の世代ですね。
イノウエ
そうなんですね!
でも、自分の周りには美意識の高い友達はいないかな…(笑)
美容クリニックがビジネスセミナーをやるわけ
イノウエ
そもそも、なぜ美容クリニックが、ビジネスセミナーをやることになったんですか?
工藤さん
そうですね。お答えする前にひとつ質問をさせてください。
イノウエさんは、美容クリニックにどの様なイメージを持っていますか?
イノウエ
とにかく値段が高い、お金持ちが利用する、ハマるとやめられない、みたいな感じですかね。
良いイメージでは無いですね。すいません(笑)
工藤さん
いえ、恐らくまだ、多くの方が同じように感じていると思います。
様々な要因があるとは思いますが、その一つはクリニックと患者さまとの繋がり方にあると思っています。
イノウエ
繋がり方ですか?
押さん
女性が利用する美容クリニックの多くも、施術や治療が終わったら患者さまとの関係が疎遠になってしまうんです。
次に接触するのは「新しいメニューのご案内」や「キャンペーン告知」くらいです。
その上、患者さまにとっては、それなりに高額な治療を受ける行為になりますので、決して安易なことではないんですよね。
工藤さん
クリニック側は結局、患者さまを繋ぎとめておくためには、自由診療の高額なサービスを押し売りする以外になかったんだと思います。
イノウエ
なるほど、だから美容クリニックに通える人は「お金持ち」というイメージがあるのかもしれませんね。
押さん
私たちのクリニックに通う男性は、数ある美容クリニックの中からゴリラクリニックを選んでいただいた方たちです。
それなのにサービスを押し売りする様な接し方をしていたらとても嫌がりますよね。「またか」の様な印象をお持ちになられては困ってしまいます。
工藤さん
私たちは、まずクリニックのファン になって頂き、何かお悩みや気になることがあった時に、また相談に来てもらえるような関係で在りたいと考えています、また、男性が価値と感じるものは見た目だけでは無いと考えている為ビジネスセミナーを実施 しているんです。
イノウエ
なるほどー、お二人ともお若いのに男心を分かってますね(笑)
押さん
褒めても何も出ませんよ(笑)
ビジネスセミナーを思いついた瞬間
イノウエ
この企画を思いついたきっかけは、どんな時だったんですか?
工藤さん
私たちが思いついたという訳ではないんです(笑)
押さん
え、そうだったんですか?てっきり、工藤さんが発案者だと思ってました(笑)
工藤さん
ゴリラクリニックのプロモーションに関わるスタッフは大勢いますので、先輩たちが企画して始めたんです。
イノウエ
そうなんですね(笑)
押さん
美容クリニックは、自由診療なので、どうしても新しい患者さまに来ていただくことに力を入れてしまうものです。
工藤さん
でも、私たちに“いま”があるのは、創設間もない知名度も低い頃からゴリラクリニックを選んで通って頂いている患者さまのおかげ、という想いがきっかけと聞きました。
イノウエ
なるほど、患者さまへの感謝の気持ちがきっかけ なんて、熱い話ですね。
工藤さん
ビジネスマンが多く利用されているという事実、そして、その方たちは、自己投資に価値を感じている方、という仮説を立てて、「どんな内容であれば興味を持ってくれるのか」 という風に進めて行ったそうです。
押さん
まさに、ゴリラクリニックだからこそ出来る企画なんだと思っています。
来院患者さまたちの意識や価値観が同じだからこそです。
イノウエ
確かに、その通りですね。でも、役職とか地位とか関係なく、自己投資に価値を感じる人が集まっているのは特殊ですよね。
工藤さん
美容クリニックとして、大手競合クリニックほど知名度も無い中で、私たちのクリニックを通じて一つのコミュニティが形成されている。これって、すごいことですよね。
企画から開催まで立ちはだかる壁
イノウエ
実際に企画から開催までって大変なことが多いんじゃないですか?
工藤さん
最初は、企画を提案してもなかなか決裁が通らなかったと聞きました。
新規の患者さまへのプロモーションになる企画ではありませんでしたし、収益性の視点で見ると直接的に利益を生み出すものではない為という判断です。
イノウエ
そうですよね。
ビジネスである以上、利益に繋がるサービスに力を入れるのは当然ですし、新しい患者さまを集客しないと潰れてしまいますよね。
工藤さん
そうですね、ただ、闇雲にお金を使えば良い企画になる、というものではありませんし、最小限のコストで実現させる企画提案の末、ようやく実施に至ったとのことです。
ただ、そのセミナーに登壇いただく講師の方にもお金がかかることを誰も把握していなかった様で(笑)
押さん
そうそう(笑)
それでも、患者さまにメリットがある企画だからと、なんとか開催まで至ることが出来、毎回、大変好評を頂くセミナー講師の方に恵まれているんですよ。
工藤さん
第1回から講師を務めていただいているグロービス経営大学院の平山准教授は、先輩スタッフの知人だったのですが、企画の意図やゴリラクリニックブランドに強く共感して頂き、ボランティアの様にご協力頂いているので大変感謝しています。
押さん
MBA取得のグロービス現役講師に賛同して頂けたなら怖いものなしですよね(笑)
イノウエ
すごい、さすがビジネススクール講師だけあって、面白そうな企画を逃がさない(笑)
工藤さん
その後も、様々な方とのご縁で、ご協力いただける講師の方たちに恵まれています。
押さん
ビジネスにおける「発声」のセミナー講師としてご登壇頂いたボイストレーナー鳥山さんのボイストレーニング企画では、満員御礼の末、増席まで行いましたよね。
工藤さん
意外と「声」に課題を感じている男性が多い様で、鳥山さんも普段のボイストレーニングでは女性が多いことも相まって、とても驚かれていました。
そして、皆さんしっかりと発声出来る様になるので、会場中に声が響いてしまったこともありました。
押さん
セミナー会場は、貸会議室を利用しているのですが、運営会社さんから怒られるかと冷や冷やしましたね(笑)
仕事としても大事な要素が詰まっている
イノウエ
ところで、お二人は患者さま向けのビジネスセミナーの運営以外に、どんな業務をしているんですか?
押さん
はい、私たちはクリニックへの集客を担当するバックオフィスメンバーですので、Webサイトの制作から医師・看護師・カウンセラーと一緒に美容医療の診療メニューの商品開発にも携わっています。
イノウエ
美容メニューの開発まで携わっているんですか、すごい。
工藤さん
ビジネスセミナーの企画運営を担当させて頂く様になったことで、普段の業務でも、発想の幅や目的の捉え方に良い影響をもたらしてくれています。
押さん
男性専門と言っても、看護師やカウンセラーはもちろん、バックオフィスにも女性スタッフが多く働いています。
時として、どうしても男性の考えやニーズを読み取ることが困難なケースもあります。
そんな時に、ビジネスセミナーの様なリアルイベントを開催することで、実際の患者さまの反応や課題と感じていることを知ることが出来るので、多くの気付きを頂いていますね。
工藤さん
そして、企画から運営までには、多くの事態を予測して準備する必要もありますし、企画考案や講師の依頼から進捗の共有まで、多種多様なタスクから効率化の必要性も学びました。
普段のデスクでの仕事は、パソコン上で解決してしまえることがほとんどなのですが。
イノウエ
パソコン一つで、はいセミナー開催という訳ではないですもんね。
工藤さん
そうなんです。先輩スタッフを見ていると、押さえるべき重要なポイントをしっかり把握した上で、進めているのでトラブルも起きないのですが、
私はまだまだリスクヘッジが苦手です(笑)
押さん
自分の詰めの甘さが原因で、目の前でトラブルが連鎖していくのはリアルイベントの特徴ですよね(笑)
Webサイトはミスタイプがあっても修正すれば直りますけど。まず、緊張感が違いますし、様々な人の立場で考える力がつくと思います。
イノウエ
僕なら面倒な仕事任された、って思いそうです(笑)
工藤さん
そういう方は、任されないと思います(笑)
今後の企画でやりたいこと、目指すもの
イノウエ
今後、患者さま向けのセミナーはどんな内容のものを企画してますか?
工藤さん
決定していない企画は、まだお話しすることが出来ないのですが…
押さん
そうなんです(笑)
ほら、先輩が睨んでる。
イノウエ
実際に企画が進んでいるものじゃなくても、将来的なイメージでも良いですよ。
工藤さん
そうですね、じゃあ怒られない範囲で。
まずは、現在クリニックがあるエリアで開催したいですね。
押さん
東京を中心に展開したクリニックですので、関東の患者さまがやはり多いんです。比例して参加希望者も関東が多いんです。
イノウエ
関東以外のエリアでは、もう少し開催まで時間がかかるということですか?
押さん
そうなってしまいます、無理に開催したとしても、かなり寂しいセミナーになってしまいますし、依頼した講師の方にも申し訳ないので、もう少し参加者の母数の確約が取れるまでは、臨機応変に対応していきます。
工藤さん
あとは、会場を丸一日貸し切る終日イベントの様に、複数講師のセミナーをタイムテーブルへ振り分けて、患者さまが好きな時間に興味のある講師のセミナーへ出入りが出来るみたいな。
イノウエ
ゴリラクリニック・ビジネスセミナーフェスみたいな感じですね(笑)
押さん
あとは、職階やステータス別の交流会の様な企画も面白いですよね。
CEOの患者さま限定の名刺交換会なんて。
イノウエ
なるほど。お二人からは、まだまだたくさんの企画が生まれそうですね。
おそらくゴリラクリニックに通う皆さんも楽しみにしていると思います。
それでは、本日はありがとうございました。
工藤さん
ありがとうございました。
押さん
ありがとうございました。
まとめ
今回は、ビジネスセミナーを企画する女性のお二人にセミナー開催の意図を伺うことができました。
幅広い年齢層のビジネスマンが参加するビジネスセミナーでは、新たなビジネスチャンスが生まれるかもしれませんね。
今後も新たな企画を考えているとのことなので、乞うご期待ください!