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モノ選びのルールはシンプルに、楽しみにエネルギーを使い、スマートに生きること

モノ 2019.09.10 by G-lip E 編集部

テクノロジーは常に進歩し、今日もまた便利なモノが生まれています。

そんなたくさんの便利なモノに溢れている状況は、便利が故、本当に必要なモノを選ぶことさえ、簡単なことではなくなってしまいました。

「たくさんのモノが手に入るようになったことは、不幸である。」そう語ってくれたのはミニマリストとして株式会社Minimalistの代表取締役を務めるミニマリストしぶさん。

そんな社会の変化から、「モノの選び方」について、教えていただきました!

〈インタビュアー:イノウエ〉

選択肢が多い中で、「より良いもの」を選ぶには

イノウエ

便利なモノがたくさんある中で、「1つのモノに絞るのは難しい」と迷うことが多いんですが、しぶさんはどのように選んでいますか?

しぶさん

僕は、モノを購入したり、手放したりする際に決めている基準が3つあって、「お金、時間、楽しみ」を得られるものとシンプルなルールを作っています。

イノウエ

ルールを作る?

しぶさん

お金について、そのモノを所有することによって、「収益に繋がるのか」と考えていて、例えばMac Bookは手放せないモノなんですけど、理由として『Macでしかできない仕事がある』からで、手放すと仕事ができないモノ=収入が無くなる原因になってしまうモノです。
また手放す際には、何年も使ってないのに、レンタル倉庫に管理費を払って置きっ放しの物とか。「この不用品を管理するのに、無駄なお金を払っていないか?」と考えることも基準になっています。

イノウエ

つまり、所有するモノが「お金を生むか、お金を奪っているか」という基準から選んでいるということですか?

しぶさん

まさにそうですね。次の時間についても同じで、そのモノを所有することによって、「自由な時間を生んでくれているか」と考えています。
わかりやすく例えると「自動化すること」だと思っていて、ドラム洗濯機とお掃除ロボットを僕が所有している理由も時間を生んでくれるからなんです。他には健康を増進してくれる電動ハブラシとかもそうです。
別にそれらが無くても生活に支障はないんですけど。掃除や洗濯は人間がやるより自動化した方が、自由な時間生み出すことができますよね。

イノウエ

そう考えると、僕らも自由な時間を生み出しているモノを所有していますね。

しぶさん

それに、掃除や洗濯をしている時間が「ワクワクする」と感じる人は少ないじゃないですか。楽しいなら、洗濯板や雑巾を使って掃除することを否定しませんし、そっちのほうが物の量は少なくできる。
でも僕は、それよりもゲームしたり、ブログを書いたり、好きな趣味を没頭している方がワクワクするので、それらの基準から生み出した時間やお金を、3つめの”楽しみ”にエネルギーを使うようにしています。

イノウエ

僕も、生み出した時間とお金を、楽しみに費やすことができたら幸せです(笑)。

しぶさん

そうですよね。僕の楽しみは、読書やゲームすることなので、Nintendo Switchというゲーム機を持ってますし、紙の本も家に三冊まで置いて良いというルールも設けています。

物を増やしたくないので基本は電子書籍で、紙でしか読めない本は買って、読んだら売って手放しているそう!

しぶさん

だからなんでもモノを少なくすれば良いというわけじゃなく、楽しみに関するモノがないと人生つまらないじゃないですか。
僕は、必要最低限の幸せを考えた時に、嫌なことする時間を減らし、好きなことを楽しむ為に、時間とお金とエネルギーを使いたいと思ったんです。

選択肢の多い時代だから、自分でルールを設ける

イノウエ

つまり、自分が 最も大切にしたいこと考え、モノを捨てたり、選ぶ際の基準を持った方が良いということですか?

しぶさん

そうですね。でもその基準はできるだけ少なく、シンプルであった方が良いです。

イノウエ

しぶさんのように3つですか?

しぶさん

僕だと「お金・時間・楽しみ」の3つを設けてますけど、大体のモノはこの3つのルールに当てはまると思います。
でも基準が曖昧だったり、ルールが多すぎると最悪”なんでもアリ”の状態になってしまうので、なるべくルールの数は少なく、シンプルな方が良いと思います。

イノウエ

たくさんのモノから選ぶという意味でも、基準があった方が迷わずに決められそうですね。

しぶさん

そう、僕の場合だと、嫌なことはしないと決め、楽しみの時間を最大化したいと考えているので、「時間・お金・楽しみ」になりました。
例えば楽しみの1つに「洋服が好き」というのがあるなら、洋服を買っても良いけどクローゼットに”収まる範囲しか持たない”と決めたり、それ以上増えたら売って手放そうとか。タンスを買い足すのをやめようとか。
好きなことの中にも、あえて制限を設けるべきで、楽しめる量にも限りを設けることで、自分の管理が行き届く範囲に収めることができ、初めて心の底から存分に楽しむことができる気がします。

イノウエ

選べる選択肢が増えているからこそ、意識的に絞った方が良いということですね。

しぶさん

意識的にならないと、モノが増えすぎて、自分が所有するモノも把握できなくなってしまいますよ。
科学の研究でも「選択のパラドックス」という考え方があるんですけど、これは「人は選択肢が多いほど不幸になる」という意味です。
パラドックスには逆説という意味があって、「選択肢が多いのは一見幸せそうに見えて、実は不幸」というわけなんです。

イノウエ

たくさん選べることが、不幸なんですか?

しぶさん

人は、選べる状況は好きなんです。「今日はどんな服を着て、誰と遊んで、夜は何を食べようか」みたいに、たくさんの選択肢がある状況は好むんですけど。
「じゃあ、その中から好きなのを選んで」といわれるとストレスを感じ、迷い、面倒になってしまう。
人間って矛盾しているんですよね。

たしかに、選べない状況はストレスを感じますが、選択肢が多いと、それはそれで迷います…

しぶさん

なので選択肢が増えているが故に、自分の基準を設けて絞っておかなければ、迷いもストレスも膨大になるので、僕は3つと決めているんです。
たとえば僕の場合、服を買うにしても事前に色を決めていて、白・黒のモノトーンしか買わないとか。下着ならグレーまでOKと決めているので、買う時に色で迷うことはありません。そうするとエネルギーや時間の節約にもなるので良いですよ。

イノウエ

自分の中でシンプルなルールを決めていれば、買い物で迷う時間も無くなるということですね。

テクノロジーの進化で普及したキャッシュレス

イノウエ

ただ、最近はテクノロジーの進化が著しく、便利なモノが急激に増えたじゃないですか。
せっかく便利なモノがたくさんある現代で、それらを持った方がより便利になる気がするんですけど…

しぶさん

たしかに、便利なモノがたくさん生まれたので、たくさん持とうと思えば、持てますけど。

持てますけど…

しぶさん

だいたいのモノが使いこなせなかったり、高額で、それらを本当に必要としている人ってごく僅かだと思うんですよ。
スマホとかキャッシュレスとかテクノロジーの進歩で便利になった、日常生活で欠かせないアイテムに限っては、どんどん使うべきなんですけどね。

イノウエ

たしかに、安価に買えるようなモノばかりじゃないですね。
キャッシュレスをは使いこなせば、財布も要らないから便利だと思いますし、しぶさんも使っているんですね。

しぶさん

はい。むしろ現金はほぼ使いません。それにキャッシュレスは、純粋に便利なだけではないんですよ。
みんな自分は現金が使いやすいから、慣れているからとか、自分だけの視点で考えてしまっているんですけど、もっと広い視点で見渡すと、便利なだけじゃないんです。

イノウエ

僕も最近、電子マネーを使い始めて、「純粋に便利だ!」と衝撃を受けました(笑)。
でも、その他にどんなメリットがあるんですか?

しぶさん

まず、キャッシュレスにすることで、レジの人が現金を触らなくなるので、ミスや間違いがなくなります。決済はバーコードを読み取ったり、「ピッと」かざすだけなので現金に比べ決済スピードも早いです。
完全キャッシュレスになれば、現金を数えるためのレジ締め作業も不要になりますよね。
つまり、キャッシュレスは利用する側だけではなく、受け取る側のコストも労力も大幅に減らせるんですよ。

イノウエ

僕も電子マネーにしてから、コンビニで「ピッ」とするだけで、決済がこんなに速いんだ!って感じました。

しぶさん

あとは、現金からキャッシュレスに移行するメリットはそれだけではなく、年間2兆円かかっている現金の輸送コストを無くすことができたり。
あまり知られていないところでいえば、災害時に強いのは、現金より電子マネーだとも考えることができます。

イノウエ

災害時は、停電が起こるので電子マネーも利用できないんじゃないんですか?

しぶさん

一般的には災害時、「現金が必要で電子マネーは使えない」と言われていますけど、僕は真逆だと思っています。
例えば、お店で現金を受け取る側の立場になると、現金を受け取った後の保管や現金の移動にかかるリスクは相当大きいと思いませんか?
命を脅かす災害の最中にさえ、現金のために金庫を厳重に管理して、銀行に持っていかなければならないんですよ。

イノウエ

災害時はセキュリティーが甘くなりますからね…怖いかもしれないです。

しぶさん

そう、災害時は泥棒や窃盗が必ず懸念されます。
そのことから考えると、電子マネーの良いところはQRコードで決済できるところなんです。
例えばPayPayやLINE PAYは、電源がなく仮にレジが動かなくなったとしても、紙でプリントしたQRコードを店頭に貼っといて、スマホで読み込ませてしまえば決済が完了します。セキュリティー面も現金より圧倒的に高いです。

しぶさん

それに、災害時にレジの電源が供給される確率より、個人のスマホの電源が残っている確率の方が高いと思いませんか?ATMで現金を降ろせない可能性だってある。

イノウエ

そこまで考えたこと無かったんですけど。たしかに、スマホの充電は切らさないと思いますね。

しぶさん

さまざまな考え方があると思うんですけど、僕は災害時に強いのは、現金よりもキャッシュレスだと思います。

テクノロジーの進歩が、スマートを生み出す

イノウエ

そうなると、キャッシュレスは豊かな社会のためにも必要ということですね。

しぶさん

今後キャッシュレス社会になるためには、みんがな使いこなせなければなりませんが、広く普及できれば、現金より便利でスマートな社会になると感じます。

しぶさん

昔はお金が貝殻だった時代で、今は硬貨や紙幣という小さく持ち運びやすいものに代わり、それがさらに小さく、形ないものに変化しているということの現れですね。

イノウエ

歴史を遡れば、キャッシュレスになることは必然だったわけですか?

しぶさん

お金に限らず、持ち物がコンパクトに小さく、身軽になることが必然だったように感じます。
最近では「ペーパーレス(紙の電子化)」も始まり、令和になってから、国会議員さんがiPadを使用している姿も見られるようになりましたけど。
そのことから考えても、テクノロジーが進歩すると、より小さく、より良く、スマートな流れは当然かなと思います。

イノウエ

コンパクトだけど、充実した機能を持った製品が増えているのは、テクノロジーが進歩して、より小さいけど、より良いモノになっている時代の流れというわけですか。

しぶさん

実はミニマリズムが最先端(テクノロジー)な考えだと思っていたんですけど。
時代が進めばモノが小型化したり、レンタルやシェアリングで済んでしまったり、より少ないモノで生活できるようになることは当然の流れだったのかもしれないです。

イノウエ

つまり、しぶさんの生き方、ミニマリズムは時代の流れから必然的に訪れるものだったわけですか?

しぶさん

より少なく、より良く生活するミニマリズムは本質的な考え方ですよね。

イノウエ

誰もが、手間を少なくし、成果の最大化を考え仕事をしているビジネスパーソンには、ミニマリズム的な考えから得ることがありそうですね。

まとめ

たくさんの選択肢の中から本当に必要なモノを選ぶには、自分の基準を設けることで、無駄な時間やお金を減らすことができるようになります。

健康に続き、モノを減らし、新たに購入するモノの基準を作ることは、今すぐ実践できることです。

たくさんのモノに囲まれた環境から、本当に必要なモノを選ぶための学び、スマートに生きることを教えていただきました。

日頃から発信をしているミニマリストしぶさんのブログやTwitterもぜひチェックを!

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