自分の髪型にコダワリを持ち、髪型を武器にするという考え方
私たち 2019.07.21 by G-lip E 編集部
ヘアスタイルはファッションの1つであり、時代の移り変わりによって流行が変化してきたものです。
オシャレという意味だけではなく、ヘアスタイルによって相手に印象付ける「武器」として考えることができるのではないでしょうか。
今回は、男性専門の総合美容クリニック「ゴリラクリニック」で受付カウンセラーとして働き、東京都内の美容室で、幾人もの男性のヘアスタイルを担当してきた経験があるたきざわさんに、ビジネスパーソンのヘアスタイルについて聞いてきました。
〈インタビュアー:イノウエ〉
イノウエ
今日はよろしくお願いします。
資料を見たんですけど、たきざわさんって美容師資格持ってるんですね。
たきざわ
そうですね、前職は美容師として働いていましたから。
イノウエ
受付カウンセラーさんは経歴豊富な方が多いと聞きますけど、
元美容師などの経歴を持つ方は多いんですか?
たきざわ
美容系の経歴を持つ方が多いと思いますよ。
例えば、化粧品販売やアパレルなどファッション関連が好きで、カウンセラーになったというスタッフは多い気がします。
イノウエ
今日はヘアスタイルについてお聞きしたいんですけど、社会人のヘアスタイルで一番大切なことは何ですか?
たきざわ
一番大切なのって… 会社の規則だと思いますよ(笑)
イノウエ
それは間違いないと思うんですけど…
美容師時代は男性のお客さまも対応されていたんですよね?
たきざわ
私は、東京都内の美容室で働いていたんですけど、お客さまの半分くらいは男性の方で、中でも社会人男性のお客さまの特徴は「普通」のヘアスタイルを求めていることが多かったですね。
イノウエ
確かに規則違反になってしまうリスクを考えると、普通を選んでしまいますね。
たきざわ
でも「普通」の範囲は会社や人によって変わってくると思います。
なので私は、お客さまとお話する中で「仕事内容」や「性格」を聞き出し、その人の
武器となるようなヘアスタイルを提案していました。
イノウエ
武器になるようなヘアスタイルですか?
たきざわ
自分に合うヘアスタイルを選んでいない人は意外と多いんですよ。
「自分はずっとこの髪型だから」という感じで。
イノウエ
確かにヘアスタイルを大きく変える事で、イメチェンするのは怖いです。
僕も大きく変えたりすることはないですね。
たきざわ
それは男性だけではなく、女性でも同じ悩みを持っている方は多いんですよ。
でも、ヘアスタイルを変えてみるだけで、
仕事にプラスに動くことがあると思います。
規則やルールの中でも「武器」にできるようなヘアスタイルにしてみることで新たなチャンスに出会う可能性もありますから。
自信を印象付けるヘアスタイル
イノウエ
その点、僕の髪型ってどうですか?(笑)
たきざわ
たぶん自信があるんだろうな、って見えますけど(笑)
井上さん自信家ですよね?
イノウエ
自信家のように見られているんですね(笑)
でも、そんなの髪型で分かるんですか?
たきざわ
顔の面積が多くなる髪型は、相手に「自信がある」って印象を与えやすいんです。
極端な例を言えばスキンヘッドとか坊主頭とかの人って「強そう」「怖い」と思った経験ありませんか?
イノウエ
ありますあります!
僕はあんまり前髪を下さないんですけど、自信が表に出ちゃってるんですかね(笑)
たきざわ
そうかもしれませんね(笑)
逆に、自信が無いように見えることでマイナスになるかもしれない仕事ってなんだと思いますか?
イノウエ
相手を説得するような仕事ですよね。営業職とかですか?
たきざわ
そうですね。営業職の方は、相手に威圧感を与えてはいけない、でも自信がなさそうな営業マンと契約しようと考えるクライアントさんも少ないと思います。
なので、お客さまとお話していく中でその人の仕事や顔の形に合わせたヘアスタイルを提案させてもらっていました。
イノウエ
なかなか提案された髪型を気に入ることって少ない気がするんですけど、どのくらいの人がリピートしているんでしょうか?
たきざわ
額が見える髪型は、少し内向的というかあまり積極的ではなさそうな男性に向けて提案していました。それでも、多くの方が同じ髪型でリピートされてましたね。
周りの反応が良かったり、取引先の反応が良かったりしたみたいですよ。
柔らかさを印象付けるヘアスタイル
たきざわ
やわらかさを印象付けるヘアスタイルは、もうわかりましたよね?
イノウエ
前髪を下す、で正解ですか?
たきざわ
そうです、正解です。
一番
分かりやすいのは女性の前髪です。女性の場合「前髪を作る」って言いますけど、前髪があると幼く見えるんですね。
イノウエ
あ、本当ですね。前髪あると幼く見えます。
たきざわ
逆に、前髪をかき上げるような感じの髪型だと大人っぽい印象になります。
イノウエ
なるほど。僕でもこんなに違う印象になるんですね。
僕以外の男性でも、前髪を下すような髪型にすることで、印象が柔らかく見えるんでしょうか?
たきざわ
マッシュヘアが分かりやすいかもしれませんね。最近だとゲスの極み乙女の川谷絵音さんとか、米津玄師さんなどもマッシュヘアだと思います。
中性的な印象も与えるので少しミステリアスに感じることもありますけど、「怖い」「強そう」といった威圧を感じない
と思います。
イノウエ
そうなると、少し目つきが怖かったり身長が高い人は、前髪を下した髪型は良いということでしょうか?
たきざわ
女性の部下を持つ方や、取引先に女性が多い方は良いかもしれませんね。
イノウエ
なんとなく、たきざわさんが言っていた 「武器にする」 ということが分かってきました。
誰にどんな印象を与えたいかで決めるヘアスタイル
たきざわ
自分に似合うヘアスタイルを理解し、それを生かしている方って少ないんですよ。
それに、芸能人や著名人の方と顔の輪郭が似ていたとしても、その髪型が似合うって訳でもないんです。
イノウエ
自分がどういう人間か表現することや、どんな印象を与えたいのかを考えた方が、良い印象を与えることができそうですね。
たきざわ
女性はメイクやファッションで変えるポイントがあるので、いろんな自分を演出することができますけど、 男性でも工夫一つで、演出することができると思いますよ。
イノウエ
真面目に見せたい、明るく見せたい、自信があるように見せたい 、そんな頼み方でも美容師さんは対応してくれますか?
たきざわ
お客さまにあったヘアスタイルを提供することが美容師さんの仕事だと思います。
逆に困るのは「〇〇さんみたいにしてほしい」とかは
あまり勧められないですね。
頭の形も違えば、髪の量や髪質も違うので似合わないことの方が多いんですよ。
イノウエ
じゃあ、僕に似合いそうな髪型を聞いても良いですか?
たきざわ
井上さんは押しが強いので、今のままでいいんじゃないですか(笑)
まとめ
ヘアスタイル1つで第一印象や相手に与えるイメージを変えることができる。
これまでチャレンジしてこなかったヘアスタイルが、自分の与える印象を大きく変えてくれるかもしれません。
ビジネスマンとしてではなく、社会人男性としても相手に与える印象を再確認することができた、いい機会となりました。
ファッションや身だしなみでもあるヘアスタイルを変えることで、新しい自分に出会うことができそうです。