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【歌い手】アーティストとの違いは? 歌い手Rioはどのようにして、歌い手のプロになったのか

ヒト 2020.01.28 by G-lip E 編集部

音楽好きであれば歌手やアーティストに憧れた経験は多いでしょう。今の音楽シーンはインターネットの浸透によって一般人であっても歌手を目指せる環境だと言われています。その代表格が『歌い手』と言われるアーティストたち。人気の『歌い手』になるとアリーナで行うワンマンライブ2日間で3万6千人を動員し、いわゆる『歌手』顔負けの活動を繰り広げています。

『歌い手』とは、一体どんな活動をしている人たちなのか。CDに慣れ親しんだ世代のなかには全く知らない人も多いのではないでしょうか。

そこで今回はSNSやYouTubeで精力的に活動している歌い手、Rioさんにお越しいただき、新しいアーティストジャンル『歌い手』について詳しくお話していただきました!

歌い手とは何か?アーティストとの違い

イノウエ

だんだんとトレンドに鈍感になっていく20代後半以降の人には「歌い手」って”何なんだろう”、という疑問を感じてることが多いと思うんです。「歌い手」というジャンルについて簡単に教えてください!

Rioさん

そうですね。まず「歌い手」ですが、今では「歌い手」が指すアーティストも幅が広がっていると思いますが、アニメなどの有名な曲を歌ったり、自分で作った曲を歌ったり、それをWebを使って発信している人のことを指していると思います。YouTubeなどで「〇〇を歌ってみた」みたいな動画を見たことありますか?

イノウエ

アーティストのMVを観ようと思って検索すると出てくる動画ですね!観たことあります。

たまにメチャメチャ上手な人がいると思っていましたが、あれが歌い手なんですね。

Rioさんが「歌い手」になったストーリーを聞いても良いですか?やっぱり小さい頃から音楽が好きだったんですよね?

Rioさん

実は俺は3歳から10歳まで、ポルトガルに住んでいたので、その間は日本の音楽事情も知らず、好きなアーティストもいなかったんです。

その後に友達の影響で、B’zさんMr.Childrenさん、ポルノグラフィティさんとか、みんなが知っているアーティストさんの曲を聴くようになったんですけど、自分が歌うとは考えてもいなかったですね。

プロフィール:1993年2月16日神奈川県生まれ、その後はポルトガルで育つ。2007年7月21日ニコニコ動画初投稿をし、2015年12月12日VALS(オーディションから)現在まで

イノウエ

ポルトガルに住んでたんですか。当時から、歌うことは得意だったんですか?

Rioさん

歌うのは好きだったと思うんですけど、流行ってる曲を歌う程度でした。でその頃、ちょうど中学生くらいで、当時好きだった子に、フラれちゃった時なんですよ。

その反動で家にこもることが多くなって、いわゆる”アニオタ(アニメオタク)”になっていったんです(笑)。

イノウエ

まさかの失恋がターニングポイント(笑)。アニオタというと、興味を持ったのはどんなアニメなんですか?

Rioさん

当時、流行っていたのが「涼宮ハルヒの憂鬱」という有名なアニメで、そこからニコニコ動画にたどり着いて、色々な動画を観るようになりました。

そこでは、既成のアニソン(アニメソング)を、一般の人がカバーしてニコニコ動画に上げる、いわゆる「歌ってみた」も流行っていたので、それを観たりしてたんですね。

イノウエ

「涼宮ハルヒの憂鬱」って僕も聞いたことあります!

それで、Rioさんも好きなアニソンを「歌ってみた」ということですか?

Rioさん

そう。いろんな人が歌っているのを見て、「ああ、自分も歌ってみようかな」と思って。歌っていくうちに段々と「僕も人気者になりたい」って思い始めました。

そしたら今度は一般の人が、自分で曲を作って上げるようになって。そうするとその曲をさらにカバーする人が、ニコニコ動画に現れるようになったんです。

イノウエ

一般の誰かが作った曲を見た、ニコニコユーザーがまたその曲をカバーする。という流れがあるんですね。

そういう活動が「歌い手」として確立されていったんですね。

5年間の努力が実り、歌い手のプロとして

Rioさん

それで俺は、14歳から5年間くらい、地元の友達と一緒に、歌を録音して、動画をネットに上げて、ということをやってきました。

イノウエ

なるほど。編集長(ナルセ)の14歳当時はようやくカラオケボックスが出てきたくらいって言ってましたよ(笑)。ネットはすごいですね!

その頃は、自分で曲を作って歌うという、アーティスト的なことに興味はなかったんでしょうか?

Rioさん

そもそも、自分がプロになれると思ってなかったので、高校を卒業するまでは、ただ動画を上げていただけなんですけど。大学生になってからあるきっかけがあって、音楽に力を入れていきたい、歌い手「Rio」を確立させていきたい、と思い始めたんです。

イノウエ

最初は「歌ってみた」を興味本位で始め、その後「自分が歌い手としてやっていこう」としたきっかけは何かあるんでしょうか。

Rioさん

ソニー・ミュージック『以下、ソニー』の方に声をかけていただいた事もあったり、それまでしていなかったライブへの出演をするようになったからですね。

イノウエ

ソニー・ミュージックと言ったら超有名アーティスト達が所属するレーベルじゃないですか!それはすごい!

自分からアプローチをしたんですか?

Rioさん

いえ、ソニーの方が、ニコニコ動画でたまたま僕を見つけて下さって、ご連絡をいただきました。

イノウエ

5年間ほど続けていた活動を観て、ソニーの方がRioさんを見つけてくれたんですね。

ネット上でスカウトってことですね。

Rioさん

そうなんです。それまでは自信なかったんですけど、ソニーが認めて下さった事で、とても前向きになれて、とにかくなんでも挑戦してみたい!って気持ちになりました。

路上ライブはやらない、歌い手が顔を出さないわけ

イノウエ

歌い手さんで路上ライブをやっている方が少ないような気がして。Rioさんを含めた歌い手さんのなかで、路上でライブをやっている人はいるんですか?

Rioさん

俺の周りで、路上ライブをしている歌い手はいないですね。Webで音楽を発信することがメインですし、路上ライブより効率的に多くの「興味を持ってくれる人」が集められます。

それに気に入ってもらえたらいつでも、どこでも、何度でも聞いてもらえる。それがWebの良いところです。

イノウエ

少し気になったのですが、なぜ皆さんマスクをされているんでしょうか?

素顔を出している歌い手さんっていないですよね?

Rioさん

そうですね。配信する動画は声やイラストのサムネイルだけだったり、写真でも今の俺みたいにマスクをしている人が多いです。これには歌い手ならではの考えがあるんですよ。

イノウエ

気になりますね!

Rioさん

もちろん歌い手もライブをするんですが、ライブではマスクをしていません。

普段はWeb上で活動している歌い手にとって、「ライブ」はファンの皆さんとリアルにコミュニケーションが取れる特別なイベント。

ファンの皆さんにもリアルに会える特別感を感じてもらうために、普段はマスクを着けるというのが歌い手では通例になっていますね。

イノウエ

なるほど、事務所やレコードレーベルのバックアップやプロモーションに頼らず、自分たちの力だけで活動する「歌い手」たちの演出だったんですね!

1つの好きなこと続ければ、誰だってできる

イノウエ

Rioさんが顔出しをせず、音楽やネットを通じて発信する内容で、意識していることはありますか?

Rioさん

自分自身が、たくさんの小さなきっかけがあって今の活動に繋がっています。俺も配信や歌を聴いてくれる人たちの、毎日の小さなきっかけになれたらいいなと思っています。

勇気だったり、癒しや、笑い…心に寄り添う、みたいな。って凄い恥ずかしくなってきた(笑)。

イノウエ

全然恥ずかしくないですよ(笑)。

音楽で勇気づけられる人は多いと思います。

Rioさん

あと、Web上で音だけで、表情が見えない分、その歌が伝えたいメッセージから、歌い方や声色を表現できたらいいなと思っています。

レコーディングの時も、自分で納得できない時もあったり、凄い時間がかかるんですけど、そこはどうしても大切にしたくて。好きな事はとことん突き詰めたい!ってタイプなんです。

イノウエ

「歌が好き」だけじゃ聞き手に伝わらないということですよね。これはどんな事でも通じる事だと思います。たとえ仕事であっても趣味であっても。

Rioさん

そう信じて頑張っています。歌でがなくても好きな事、1つの事を突き詰めている人はかっこいいと思います!

イノウエ

諦めず、1つのことを長く続けられればですね!なかなか難しいことです。

Rioさん

そうですね。例えば僕の父は会社員として働いてるんですが、毎朝すごく早く家を出て、夜遅くに帰ってきて、通勤も2時間近くかかって。俺からしたらそんな生活は考えられない(笑)。

でも、見ていて楽しそうなんですよね。だから、好きなことを仕事にするのって、本当に苦じゃないんだろうなって。

イノウエ

好きを仕事にすれば苦も乗り越えられるし、きっと仕事の中で「好きなこと」を見つけることも大切ですね。

ご両親には「歌い手」として、今の活動は伝えてるんですか?

Rioさん

はい、親にも言ってます。以前所属していた事務所に入るとき、初めて両親に自分の音楽活動を認めてもらえました。ライブにきてくれたり、応援してくれています。

イノウエ

両親に認めてもらえるまでは、否定的だったんですか?

Rioさん

それまではやっぱり「何やってんだお前は」みたいな感じで(笑)。

俺も自分のことしか考えてなかったので、夜中にリビングで歌って、家族を起こしてしまったこともたくさんあったな…。

歌い手に縛りはない、歌い手になったその先は?

イノウエ

今は「歌い手」として、活動されていますけど、「歌い手」のデビューはいつを指すんでしょうか。歌ってる動画を投稿したらデビューになるんですか?

Rioさん

俺は自己申告だと思います。免許もないし。自分が「歌い手」だと思ったら、もう「歌い手」だと思います(笑)。

イノウエ

YouTuberさんとかと同じイメージなんですね。

Rioさん

「歌い手」って、こういう歌い方、ジャンル、という決まりがないから、ジャズが好きな人もいれば、J-POPが好きな人もいて、洋楽が好きな人もいる。その色んな人がインターネットという大きなライブハウスに毎日集まって、対バンしてるのが「歌い手」なのかなと思います。

イノウエ

インターネットという大きなライブハウス(笑)。

今でさえ、これだけ話題になるようになって、「歌い手」さんの中では、iTunesから曲を出している人も増えているみたいですが。Rioさんも今後は楽曲販売など考えてますか?

Rioさん

iTunesって、実は自分でも出せるんですけど、レコード会社から出すというのは、1つの目標ではあって。

アーティスト「Rio」として出せたら良いなと思っています。

イノウエ

ということは、Rioさんも、いずれは歌い手出身のアーティストを目指しているんですね。

Rioさん

そうですね。実際、僕も曲は作っていて、ライブで歌ったり。一応CDも販売はしているので…!僕のCDを全国の人に手にとってもらえる日がきて欲しいな…。

僕が日本に帰ってきた当初、テレビや街で流れているものを聴いていたように、だれでも知っている曲をつくりたい。

イノウエ

それは世代関係なく、自分が親になっても今の子供が知っているような曲ですか。

Rioさん

もうそれは夢ですね。本当に大きな夢。俺がおじいちゃんになっても世に引き継がれるような曲を作れたら最高すぎます。でも、一筋縄には行かないですよね(笑)。

まとめ

幼いころから歌うことが好きだったというRioさん。興味本位で始めたニコニコ動画から、いまやTwitterのフォロワー4万人超え、YouTubeでの登録者数4万人と、たくさんのファンを抱える歌い手になることができたと語り。今の自分が居るのは、好きを突き詰めた結果と周りの環境があったからと、感謝溢れる言葉で話してくれたRioさん。
取材終了後は、変化する時代と共に、新しい音楽活動の垣根を知る機会となり、歌い手と、アーティストの違いは、「自分で楽曲制作をしているか」ということも理解することができました。

そんなRioさんがゴリラクリニックの楽曲を自ら作ってしまった?!
そんな情報を聞いた編集部は、楽曲制作に関わっている「歌い手」カケリネさんを交え、次章では「ゴリラクリニックソングを作っちゃった」の舞台裏を公開します!

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