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K-1王者武尊「孤高の世界チャンピオン」が自らに課す「こだわり」とは#01

ヒト 2019.07.10 by G-lip E 編集部

1993年に生まれ、空手・キックボクシング・カンフー・拳法など、打撃系格闘技の総本山と呼ばれる「K-1」史上において、前人未踏とされている3階級制覇を実現、いまなお王者の座に君臨し続ける武尊選手。

しかし、格闘技以外も精力的に活動をすると話題の武尊はどんな想いで生活をしているのか?知らない人も多いのではないでしょうか。

そんな世界チャンピオンが頑固に貫く、超一流ならではのストイックの裏に隠された “こだわり”について迫ってみました。

〈インタビュアー:イノウエ〉

武尊さんが「○○」を苦手とするわけ

イノウエ

本日はよろしくお願いいたします。
先ほどトレーニングも見させていただきましたが圧倒されてしまいました。

武尊さん

ありがとうございます!
お待たせしてしまいましたね。よろしくお願いします。

イノウエ

トレーニングと言えど試合さながらの物凄い気迫を感じました。
3階級制覇を成し遂げられるのは簡単なことではないと思いますが、武尊さんのインサイトはどこにあるのでしょうか?

武尊さん

負けず嫌い ということですね。
一度決めたらチャンピオンになるまで絶対にあきらめない。
かなり執念深いので「この子と付き合いたい」と思ったら、いままで実現できなかったことがないんですよね(笑)

イノウエ

さすが3階級制覇王者ですね(笑)

武尊さん

言い方を変えると、 集中している時は他のものが一切見えなくなってしまう んです。
これは格闘家に限ったことではないんでしょうけど、まっしぐらに突き進む性格は、K-1王者になるためには適していると思っています。
たぶん、 何かの頂点に立つ人は根っからの職人気質なんだと思いますね。

本名・世川 武尊(せがわ たける)
1991年鳥取県米子市出身。高校を3ヶ月で退学して17歳で単身タイに渡航、武者修行の日々を過ごした後帰国、2010年に上京し翌年2011年にプロデビュー、戦歴は38戦37勝1敗。
K-1史上初の3階級制覇を成し遂げ、アグレッシブに攻め続けるファイトスタイルが持ち味で「ナチュラル・ボーン・クラッシャー」の異名を馳せる。

イノウエ

世界的有名企業の創業者にも、武尊さんの仰った性格を持つ人物も多いですよね。
試合前になると、さらに集中が高まる 感じですか?

武尊さん

試合前になったら余計なことは一切やらないですね。なので恋人にもすぐフラれてしまうと思います(笑) とくに試合前は、毎日試合のことしか考えていないんですよ。


恋人に連絡するのさえ忘れてしまうし、連絡があっても集中が途切れるので無視してしまいます。

緊張感が大きい試合前などは、2ヶ月間連絡をしないことも。それじゃあフラれてもおかしくないですよね(笑)

イノウエ

勝ち続けるということにそれだけ全てを賭けているということなんですね。
ということは、格闘技やK-1王者以外はあまり興味が無いですか?

武尊さん

いや、そういうわけでもないです(笑)
違うコトもいろいろ好きになったりしていますよ。

イノウエ

K-1王者が嗜む、格闘技以外の違うコト聞かせてください!

武尊さん

音楽が好きなんです。
ギターが弾けるようになりたいと思った時は、ひたすら毎日練習していました。
最近だと、去年あたりからピアノを弾けるようになりたくて練習しているんですよ(笑)

イノウエ

へぇー、レッスンに通ったりしているんですか?

武尊さん

いいえ(笑)
今はYouTubeにピアノの弾き方動画がたくさんあるんです。
運指も分かりやすく解説してくれるし、分かるまで何度も教えてくれます。
夜、自宅に帰ってからでも、寝る前でも好きなだけ練習できるのでとても便利ですよね。

イノウエ

どんどん便利になっていきますね。
武尊さんはどんな音楽を聴いているんですか?

武尊さん

よく聴くのはロック系ですね。
ロック好きもあってONE OK ROCK(ワンオクロック)のTAKAさんとは仲良くさせてもらっています。
でも、ピアノで弾くのはもう少し落ち着いた曲が多いですね。絢香さんとかJUJUさんとか(笑)

イノウエ

その選曲は、ファンの皆さんもなかなか想像できないでしょうね。
あくまで趣味としてやられていると思いますけど、武尊さんが「バンドやりたい!」という方向に集中してしまったら大変ですね。

武尊さん

昔の僕だったら、そうなってしまったかもしれませんけど、最近はようやく仕事と趣味を分けられるようになってきたので大丈夫ですね。
「職業としての格闘技」と「趣味として空いた時間にやりたいこと」のスケジュール調整をすることでマインドを切り替えるそれがプロだと思います。

「格闘家」として伝授するスケジュール管理術

イノウエ

ハイパフォーマンスなビジネスマンや、世界的に活躍する一流アスリートの多くは「時間配分」の能力に長けている人が多い と思います。
武尊さんの時間管理法、オンとオフの頭を切り替える工夫 みたいなものはありますか?

武尊さん

最近はようやく(オン・オフの切り替えに)慣れてきました。
僕も昔はスケジュール管理がほんとに苦手 で、いろんなことが中途半端に終わっていて(笑)
たとえば16時までに「コレを全部やり切らなきゃ」と決めて、もし全部やりきれなかったら、予定がどんどんズレてしまっていたんです。

イノウエ

自分が処理できる量を超えてスケジュール立ててしまう人は本当に多いですよね。

武尊さん

でも、16時になったら途中だったとしても終わりにして、次の予定とかやりたいことを始めるようにしたんですよ。
もし時間内にできなくても、その時の自分の実力を受け入れて認めるようにしています。
それを続けるうちに、だんだんと制限時間内で出来るようになりました。 そこらへんの 集中力は我ながらすごいと思います(笑)

イノウエ

その切り替えの感覚って、1ラウンドが3分で区切られているK-1から培われたものもあるのでしょうか?

武尊さん

それはあるかもしれないです。
僕、これまでの試合で一度も延長戦になったことがないんですよ(笑)
常に3分3ラウンドで絶対に相手を倒す!という気持ちでリングに立っています。
こうして 時間制限を自ら設けていることが勝利に繫がっていると思いますね。

「観られていること」を常に意識する徹底した自己プロデュース

イノウエ

「3分・3ラウンドで絶対に倒す」という気持ちもプロ意識の強さが表れてますよね。
武尊さんが心掛けている「プロ意識」は他にはどんなものがありますか?

武尊さん

チャンピオンになってからは、食事中から寝る時間までそれこそプライベートでも、武尊でいなければならない、と自覚するようになりました。
ふと気を抜いたりハメを外したりだらしないところを人に見られたら、それこそK-1のイメージも低下させるし、これまでの努力も無駄になってしまいます。
チャンピオンであるかぎり、常に王者とK-1の看板を背負っているという意識を常に持っています。

イノウエ

同じ競技で頑張っている仲間たちの努力も大切にしないといけない、チャンピオンであることの重みのある言葉ですね。

武尊さん

それよりも一番意識する相手は「ファン」や「観客」の皆さんです。
応援していただいている皆さんが「K-1カッコいいよ」「K-1楽しいよ」と自信を持って言えるように意識しています。
細かいところでは自分が発する言葉や言い回し、仕草や所作も気をつけていますよ。

イノウエ

ファンが 「自信を持ってファンと言える」というのはブランディングにおいてとても重要ですよね。

武尊さん

そうです。だからスターはまず転んじゃダメ(笑)
あとは当たり前ですけど、ゴミをポイ捨てしないとかですね。

イノウエ

確かに、それは一気にダサくなってしまう気がします(笑)
そうなると、身だしなみやファッションなどにも気を遣われていますか?

武尊さん

前は好きなブランドから出てるアイテムを買うことが多かったんですけど、最近はあまりこだわらなくなりましたね。
良いと思ったもの直感的に買うようにするくらいです。

イノウエ

服の好みが大きく変わるのは、年齢だったり環境の変化だったりしますけど、何かご自身で変わったことがあるのでしょうか?

武尊さん

自分でもファッションブランドを始めたのが大きいですね。

自分のブランドにも参考になるような服を手に取ることが増えました。


今日はいているパンツは有名なブランドじゃないんですけど、真ん中にさり気ないラインが入っていて、太もも部分が太くて裾がスッと細い。

とても参考になるし気に入りました。

イノウエ

価値観が変わったのは自分のブランドに活かすためだったんですね。
身だしなみも「与える印象」としては重要ですよね。

武尊さん

身だしなみはとても大切です。
肌荒れや髪型がボサボサなのはスターじゃないですよね(笑)
生活が乱れてるように見えるし、自分のメンテナンスが出来ていないアスリートはいないと思います。
なので、保湿やパックなど、スキンケアは意識的に行っていますよ。

イノウエ

たしかに肌がとてもきれいですよね。
試合では身体を見せると思いますが、身体の見せ方も考えているんですか?

武尊さん

そうですね、やはり身体がしまって見えるのも大切なので、少し日焼けするようにしています。
でも、Tシャツ焼けには気をつけています。中途半端に焼けると格好悪いので。

マルチな才能はすべて一つの夢へとつながっている

イノウエ

多趣味でタレント業もこなし、アパレルブランドとコラボして自身のアイテムを発信したり、とても精力的に活動されてますよね。
その行動力の源にはどんな思いがあるのでしょうか?

武尊さん

僕はチャンピオンじゃなくてスーパースターになりたいと考えています。
僕の活動は幅広く見えると思いますし、「まとまりがない」と思われるかもしれませんね。
でも、自分の頭の中にあるイメージでは全てが一つのゴールに繋がっているんですよ。

イノウエ

そのイメージをもとに行動を決めているというのは素晴らしいですね。

武尊さん

今は、英会話や実用英語の勉強もしています。
選手として海外修行に行ったときに必ず必要になるし、今後の活動の幅もコミュニケーションの幅も広がるんじゃないかと思っています。
タレント業というか芸能活動は、自分でテレビ局に掛け合って番組に使ってもらえるように何度も足を運びました。
どの競技にも そんなチャンピオンはいないと思います。
でも、僕が目指すスーパースターは強いだけではないし、目立ちたいだけでもない。
自分が活躍するK-1という競技をもっと皆さんに知ってもらいたい、そのような想いがあって取り組んでいます。

イノウエ

そこも決めたら達成するまでが貫かれてますね。武尊さんなら、他の職業でも成功されると思います。
格闘技・K-1王者以外の仕事をイメージしたことはありますか?

武尊さん

ないです(笑)
K-1選手が天職だと思っていますし、自分が描くイメージにはK-1王者という要素はとても大切です。

まとめ

武尊選手のマルチに活躍する秘密は全てが一つの目的達成「スーパースター」になる為の手段だったということだったんですね。

『チャンピオンになりたいわけじゃない』武尊選手が格闘技以外の活動を積極的に行っている意図が理解することができた気がします。

次回は武尊選手のうちに秘めたライバルと憧れの人について伺います。

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